「ロビニエの木の下で」
パリの中心にある小さな公園
「ルネ・ヴィヴィアニ」。
その片隅に400歳の老木"ロビニエ"が石杖を支えにして立っています。
蔦を体いっぱいに絡ませ、
さやさやと葉をゆらしながら、
ベンチに憩う人びと、飛び交う鳥たちに、
特別な時間を提供しているのです。
ロビニエはあまりにもさりげなくただずんでいて、
みんな心地よく、いつの間にか木の下にいることを忘れてしまいます。
2012年秋、「ロビニエ・花のギャラリー」は誕生しました。
植物のやさしさに包まれた空間であることを願って、「ロビニエ」と名づけました。
Le plus vieil arbre de Paris ―LE ROBINIER
“ロビニエ”は仏語でニセアカシアのことをいいます。
アカシアの蜂蜜もとれる立派な木です。
ロビニエの木は、1602年にアンリ四世の命令で植えられました。
植樹の歴史の中で、パリで最も古い木と言われています。
“ロビニエ”とは、植物学者Jean Robin(ジャン・ロバン)に由来します。
ノートルダム大聖堂の側でパリの歴史を見守ってきた、重要な木です。
2012年に、画家クレール・バスレーさんにロビニエの絵を描いていただきました。
今では、私たちのシンボルツリーになっています。